顔のなかでもシミができやすいパーツである目元。
目じりの下あたりにうっすらと浮かんだシミが気になる…という方は多いのではないでしょうか。
ここでは目元にできやすいシミの原因や原因別お手入れ方法などについて詳しく解説していきます。
目元のシミはなぜできる?
「紫外線対策をきちんとしていたつもりなのに、目の下にシミができてしまった…」
30~40代になると、こんな声をよく聞くようになります。
顔のなかでも目元はシミやくすみが起こりやすいパーツ。
では、なぜ目元にシミができるのでしょうか。
原因は大きく分けて3つあります。
- 紫外線によるシミ
- 摩擦による色素沈着
- ホルモンバランスの変化によってできる肝斑
ひとつひとつ見ていきましょう。
紫外線によるシミ
目尻の下、頬骨の上あたりの位置は顔のなかでも位置が高く紫外線の影響を受けやすいパーツです。
紫外線に当たると、肌の基底層と呼ばれる部分にあるメラノサイトと呼ばれる色素細胞がメラニン色素を合成して肌を守ろうとします。
肌のターンオーバーが正常に行われていれば、メラニン色素を含んだ角質はやがて垢となってはがれ落ちていくか、肌の表面にある角層にたどり着く前に分解されてシミにはなることはありません。
でも、加齢や乾燥など何らかの理由でターンオーバー機能が低下しているとシミとなって肌に現れるのです。
摩擦による色素沈着
マスカラやアイシャドウを落とすときに、クレンジング剤をつけてゴシゴシこすっていませんか?
肌にとって摩擦は紫外線と同様、刺激となります。
シミができるのと同じメカニズムでメラニン色素を増やそうとするため、色素沈着してシミのように見えることがあるのです。
毎日のようにクレンジングシートを使って肌に摩擦を与えたり、アレルギーや花粉症が原因で目の周りをこすりすぎたりするのも、こうした色素沈着の原因となり、目元をくすませてしまいます。
ホルモンバランスの変化によってできる肝斑
美白美容液を使っても、目元のシミが薄くならないと感じることはありませんか?
もしかしたら、それは肝斑(かんぱん)かもしれません。
肝斑は女性ホルモンの影響によってできるシミの一種。左右対称にできるのが特徴です。
肝斑ができるメカニズムはシミと異なるため、紫外線対策をしっかりしていてもシミができることがあります。
出産経験のある女性は肝斑ができやすく、20代の女性でも出産後目の下にシミが浮き出てくることが。
原因別・目元のシミを改善する方法
目の周りにシミがあると見た目年齢がぐんと上がってしまいますよね。
「このシミさえなければ…」と思っている方もいるかもしれません。
ここからは原因別に目元のシミを改善する方法を詳しく紹介していきます。
紫外線によるシミを改善する方法
紫外線はシミだけではなく、あらゆるエイジングサインの原因となる光老化を引き起こします。
どんなに高価な化粧品を使っても紫外線対策をしていなければ、スキンケアの効果も水の泡に。
明るい目元をキープしたいなら、まずは紫外線対策を見直してみましょう。
目元をカサつかせない日焼け止め
- ホワイティシモ UVブロック ミルキーフルイド
SPF30・PA+++、紫外線吸収剤フリーで2歳以上のお子さんにも使える優しい処方。肌を乾燥させません。
日常生活用にはこのくらいのSPFで十分でしょう。
(出典:https:/net.pola.co.jp/beauty/products/html/item/001/002/item1439.html?dmai=a5710a62caf394 )
美白美容液でのケア
- ホワイトショット SXS
肌が自ら白く戻ろうとする働きに着目したセルフクリア機能を持つ成分を配合。
ベタつかないテクスチャーでシミにピタッと密着してくれるので、よく動くパーツである目の下のシミのケアに最適です。
アイクリームの前に使用しましょう。
(出典:https:/net.pola.co.jp/beauty/products/html/item/002/017/item144247.html)
目の周りの肌への摩擦は最低限に!
顔の中でも皮膚が特に薄い目元の肌。クレンジングによる摩擦はシミの大敵です。
シートクレンジングやコットンを使ったクレンジングはできるだけ避けるようにしましょう。
ポイントメイク用のリムーバーは刺激が強く、どうしても肌をこすりがち。
ミルクタイプのクレンジングで目元を部分的にクレンジングしてから、顔全体をクレンジングするつもりでていねいにメイクを落としましょう。
サッポー クレンジングクリーム メイク浮かし
メイクや肌の汚れを浮きあがらせるクレンジング。
角質を落としすぎないので、目元の肌も乾燥しません。
べたつきが気になるときはせっけんでW洗顔しても。
(出典:https:/sappho.jp/products/detail.php?product_id=61 )
ホルモンバランスの変化によって起こる肝斑のケア
肝斑はシミと違って美白化粧品の効果が出にくいことで知られています。
肝斑かな?と思ったら、専用のアイテムでケアすることが大切です。
トランシーノⅡ
肝斑の改善に効果が期待できる内服薬。
メラニンを作り出すメラノサイトの活性を阻害するトラネキサム酸やL-システイン、メラニンを還元(無色化)するビタミンCが配合されています。体の中からの肝斑ケアに。
(出典:https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_transino/transino-2/)
ストレスは肝斑の悪化につながる?
女性ホルモンと密接な関係のある肝斑。
生理前など、ホルモンバランスが変化するタイミングで濃くなるように感じることもあります。
ホルモンバランスはストレスの影響を受けやすいと言われています。
とはいえ、ストレスを完全になくすことは不可能。
気分転換を図って、ストレスの元となる事柄から離れる時間を作るようにしましょう。
目元のシミや肝斑が気になる方は、ストレスを軽減する気分転換の方法や夢中になれる趣味を見つけておくことをオススメします。
手軽にできる!ツボを刺激して目元のシミを改善する方法
美白化粧品や内服薬以外に、いつでもどこでもできる方法として挙げられるのがツボの刺激です。
新陳代謝を促してシミを改善するツボ
いつでもどこでもできるのがツボを押すケア。
肌の新陳代謝を高め、メラニンを含む古い角質を除去できれば、透明感のある目元を取り戻すことができます。
新陳代謝アップ&シミの改善にいいツボをいくつか紹介しましょう。
攅竹(さんちく)
眉頭のあたりにある、凹んだ部分が攅竹のツボ。
目の周りの血行を改善し、メラニンを含んだ古い角質を排出しやすくしてくれます。
合掌するように顔の前で手を合わせ、人差し指の先で左右の攅竹をじんわり押しましょう。
疲れ目の改善にも効果が期待できます。
晴明(せいめい)
目が疲れると自然に手がいく目頭のやや上にあるツボが晴明です。
こちらも血行を促進して、シミの改善をサポートしてくれます。
絲竹空(しちくくう)
目尻の骨が少しくぼんだ部分にあるツボ。ある血行を促進するツボ。
疲れ目の改善にも効果があります。
合谷(ごうこく)
親指と人差し指の骨の間にあるくぼみ部分のツボ。
全身の血行改善や不調の緩和、美肌効果などが期待できるツボです。
イタ気持ちいいくらいの強さで刺激しましょう。
まとめ シミができにくい状態を保つこと
女性を老けて見せる目元のシミ。
逆を言えば、目元の透明感がアップするだけで、清潔感のある若々しい印象を与えることもできます。
紫外線ケアや美白、アイクリームでの保湿はマスト。
その他にも肌を摩擦しないケアやツボの刺激で肌をシミができにくい状態にキープすることも大切です。