「この人、不摂生をしているのでは?」そんな印象を見る人に与えてしまう、目の下のクマ。
エイジングとは別に若い人にも起こりやすいトラブルですが、目の下のクマはなぜできるのでしょうか。
ここでは目の下のクマの原因とケア方法、解決策について詳しく説明していきます。
目の下のクマはなぜできる?
クマは漢字では「隈」と書きます。影という意味を表わす言葉。
歌舞伎の化粧法で「隈取る」とも言いますよね。
ひとことで目の下のクマといっても徹夜して勉強したり、夜更かしした後にできたクマもあれば、年齢を重ねるにつれて現れるクマもあります。
まずはクマができる原因から考えてみましょう。
- 寝不足や疲労、ストレスによる血行不良によってできる青っぽいクマ
- たるみや皮膚のくぼみによってできる黒いクマ
- 色素沈着が原因の茶色いクマ
- 病気によって現れるクマ
それぞれ、どのようなメカニズムで現れるのか見ていきましょう。
血行不良による青っぽいクマ
青っぽいクマは言ってみれば、目の周りの血液がうっ血して透けて見えている状態。
目の周りの毛細血管によって運ばれる血液は酸素を抱えています。
血液のめぐりが正常に行われている間、血液は赤い色をしています。
しかしなんらかの原因で血液が滞っている間に、酸素はなくなって、血液は青っぽい色に変化していきます。
もともと目の周りの皮膚は薄いので、やがてこの血液の青っぽい色が透けて見えるように。
血行不良が原因なので、年齢を問わず現れるトラブルです。
ちなみに血液によって運ばれる酸素や栄養は肌の新陳代謝にも必要なもの。
放置しておくと、しわやたるみなどのトラブルに発展することも考えられます。
現代社会で生活する上では、眼精疲労や寝不足、ストレス、喫煙、冷えなど血行を低下させる要因はいくつもあります。

たるみや皮膚のくぼみによってできる黒いクマ
目の下には眼窩脂肪(がんかしぼう)と呼ばれる脂肪があります。
加齢によって筋肉が衰え、目の下のたるみがおこると、この眼窩脂肪が押されたような状態になって前に突出します。
たるんだ部分に影ができて黒っぽく見えるのがこのタイプのクマです。
このタイプのクマにはもう一つ原因があります。
年齢を重ねるにつれ、目の周りの脂肪は減少していくことで目の下にたるみができ、影となって黒いクマになるケースです。
筋肉のゆるみや肌のたるみによってできる影なので、解消するのが難しいタイプがこのクマの特徴。
さらに放置すると目頭から頬に向かって斜めにラインが現れる、いわゆる「ゴルゴ線」と呼ばれるエイジングサインに発展する恐れもあります。
色素沈着が原因の茶色いクマ
摩擦を与えるとダメージから自らを守るために、肌はメラニン色素を増やして対抗します。
これが色素沈着によって起こる茶色いクマの正体です。
目の周りは顔の他の部分と比べ、皮膚が薄いパーツで、ダメージによる影響を受けやすいと言えます。
アレルギーや花粉症、アトピー性皮膚炎などが原因で起こるかゆみは肌を乾燥させるうえ、掻くことで肌に摩擦を与えてしまいます。
また、アイシャドウやウォータープルーフのマスカラ、マスカラ下地などがなかなか落とせず、クレンジング時にゴシゴシこすってしまうのもよくありません。
病気によって現れるクマ
鉄欠乏貧血や肝臓や腎臓の疾患があると、全身の血行が悪くなって目の下のクマが現れることがあります。
また、甲状腺の病気であるバゼトウ病にかかると、眼球が突出して目の下の筋肉や脂肪に影響を与え、影ができてクマのように見えることもあります。
目の下のクマと合わせて体調不良が続く場合、早めに病院の診察を受けてください。
目の下のクマを改善する方法
目の下のクマは肌そのものの色味が変化してできるため、コンシーラーやファンデーションではなかなか隠しきれません。
無理にメイクでクマを隠そうとすると、厚塗りになって余計老けて見えてしまう場合もあるので、根本的な改善を目指すようにしましょう。
ここからは目の下のクマを改善する方法を紹介していきます。
血行を改善する青クマのためのケア
目の周りを温める
目の周りをホットタオルやホットアイマスクで温めて血流を改善すると、クマが軽減されます。
温めるケアは眼精疲労の解消にもつながるので、肩こりや頭痛が改善するという人も。
ツボを刺激する
目の周りの血流を改善するツボを刺激するのも効果的です。
睛明(せいめい) | 目頭にあるツボ。目が疲れたときに無意識に手がいくポイントです。 |
承泣(しょうきゅう) | 黒目の真下にある眼窩の骨の少しくぼんだ部分。 |
瞳子髎(どうしりょう) | 目尻から約1㎝の位置にある眼窩の骨のふちにあるツボ。 |
いずれも指の腹を使って気持ちがいいと感じる程度の強さでじんわりと押します。
力を入れすぎると、摩擦となって肌にダメージを与えてしまうのでNGです。
メイクの上からでもOKですが、お風呂に入ったときや、お風呂上がりに保湿して、アイクリームをつけた状態で行うのも効果的です。
血行促進効果のある成分を配合したアイクリームを使う
- ホメオバウ アイクリーム
血行を促進するビタミンKを配合したアイクリーム。
アミノ酸から形成される成長因子・EGF、FGFを配合してふっくらイキイキとした目元に導いてくれます。
レチノール配合で小じわのケアにも◎。価格は5,400円。
→ホメオバウアイクリームをAmazonで見たい方はこちらをタップ
生活習慣の見直し
夜、ベッドのなか、暗がりでスマホの画面を見ていませんか?
パソコンの画面を凝視している人も要注意。
血行が低下する習慣やクセを見直してみましょう。
夕食後はスマホを見ない、パソコンの作業は45分に1回休憩を入れるなどの工夫も大切。
また、長時間電子機器を使用するときは、ブルーライトをカットするメガネがオススメ。
眼精疲労の防止にも抜群の効果をもたらしてくれます。
たるみを防いで黒いクマを改善するケア
黒いクマには血行を促進するツボ押しに加えて、たるみにアプローチできるアイクリームを使用するのがオススメです。
- アテニア アイエクストラセラム
まぶたの痩せ、目の下のゆるみやたるみにアプローチするアイクリーム。価格は4,436円。
美白ケアで茶色いクマを改善する
色素沈着が原因で起きる茶色いクマは美白成分を配合した美容液やアイクリームを使ってケアしましょう。
目の周りはデリケートなので、美白成分はビタミンC誘導体やプラセンタなどおだやかな成分を選ぶのがポイント。
ハイドロキノンやレチノールは皮膚科で処方してもらうことをお勧めします。
- プラセホワイター 薬用美白アイクリーム
口コミサイトでも人気が高い、プチプラの美白アイクリーム。
プラセンタ、コラーゲン、ハトムギを配合。価格は1,035円。
- ロクシタン レーヌブランシュ ブライトアイセラム
スーッとした使用感でくすみのない明るい目元に整えてくれる美容液。
メタルアプリケーターの冷たい使い心地がいいと評判です。価格は6500円。
まとめ クマは悪化する前にお手入れを
目の下のクマは放っておくと、悪化して改善しにくくなってしまいます。
血行低下によるクマは比較的改善しやすいので、是非、ていねいなお手入れを習慣にしてみて。
また、茶色いクマや黒いクマの防止ケアはそのままシミ・たるみ対策になるため、できるだけ続けるようにしましょう。