目元用のスキンケアにはアイクリームのほかに、目元美容液やアイジェル、まぶた美容液などと呼ばれるタイプのものがあります。
本格的に目元のお手入れを始めたいと思ったとき、どれを選んだらいいのか迷ってしまった経験のあるかたもいるのでは?
では、目元美容液とアイクリーム、それぞれの違いはどこにあるのでしょうか。
目的や成分などの違いも含めて詳しく説明していきます。
アイクリームとその他の目元用スキンケアの違いとは?
アイクリームとその他のアイテムとの違いを見ていきましょう。
目元用のスキンケアアイテムには大きく分けて以下の3つのタイプがあります。
- アイクリーム
- 目元用美容液、アイセラム、まぶた美容液など
- アイジェル
なかには同じメーカー、同じラインでアイクリームとアイセラムの2つがある場合も。
それぞれに、どんな違いがあるのか見ていきましょう。
アイクリームと目元美容液の違いとは
一般的にはアイクリームは「保湿すること」。
目元美容液、アイセラム、まぶた美容液などの「美容液系」には、「成分を浸透させること」という目的の違いがあります。
目元用美容液とは
目元美容液や、アイセラム、まぶた美容液などは、ある目的をもった成分を浸透させるためのもの。
肌にハリを持たせたり、透明感をアップさせたり、血行を促進させたりといった成分を浸透させるために作られています。
ハリやたるみ、くまなど明確な目的がある方は、悩みにあった目元美容液を使うといいでしょう。
アイクリームとは
これに対してアイクリームは保湿が主な目的。
化粧水で与えた水分にフタをして乾燥を防いでくれます。
セラミドやコラーゲンなどの成分が配合されているアイクリームは保湿を重視したもの。
目元の皮膚は乾燥しやすく、バリア機能も低下しやすいのでアンチエイジングケアの一環で選びたいという方は、アイクリームを選んでおけば無難です。
目的の違いはあるものの、最近ではアイクリームにも美白、アンチエイジングなどの有効成分が配合されていることがほとんど。
目元美容液がなくてもアイクリームだけで済ませることができるものも増えてきています。
クリームタイプが適した成分も
クリームタイプにするか、さらっとした美容液タイプにするかは使用する成分によって違ってくる場合もあります。
例えば、しわの改善に効果がある有効成分レチノール。
レチノールは肌を修復して、しわを改善してくれる唯一の成分として注目を集めていますが、ほとんどのアイテムがクリーム系だということにお気づきでしょうか?
これはレチノール(ビタミンA誘導体)が油溶性の成分だから。
化粧水に配合するよりもクリームに入れた方が多く配合できるのです。
そのためレチノールという「有効成分を浸透させることが目的」でもゆるいテクスチャーの美容液や化粧水などには少ししか配合できません。

ブランドによる違いも?
目元の用の化粧品をアイクリームと呼ぶか、目元用美容液と呼ぶかはブランドや使用する成分によっても異なることがあります。
「アイクリーム」というと普通のイメージしか思い浮かびませんが「アイセラム」というとなんとなく特別なアイテムのように感じませんか?
このようなブランドの戦略による違いが名前の違いとして現れることもあります。
なかにはアイクリームとアイセラムの両方あるブランドもありますよね。
ブランドによって異なりますが、テクスチャーが違うだけで効果は同じというケースもあるようです。
この場合、自分の好きなテクスチャーを選ぶとよいでしょう。
夏場はさらっとした目元用美容液、乾燥が気になる季節はアイクリームという風に変えてもいいのではないでしょうか。
アイジェルは若い世代向け?
ぷるぷるとしたジェルタイプにアイジェルはアイクリームほどの保湿効果が望めないので、若い世代向きということができるでしょう。
価格もアイクリームや目元美容液と比較すると手ごろなものが多くなっていますよね。
30代以降の方が使用すると、ちょっと物足りなさを感じるかもしれません。
ひんやりとしたアイジェルは塗っただけで、目元をすっきりさせてくれるものもあります。
腫れぼったい目元を解消してくれる無水カフェインや、水分たっぷりのジェルでバリア機能をサポートしてくれるものもあります。
ただ、保湿する効果は低いのでそのままでは乾燥してしまうことも。
アイジェルは夜のお手入れよりも、朝のお手入れメインで使うのがいいかもしれません。
本来、目元用スキンケアはトラブルがなくても20代のうちから使うのがベストと言われています。
重いテクスチャーが苦手で、クリーム系は使いたくない…という、若い世代の方はアイジェルを選んでみては?
まとめ 好みに合わせて使い分け
アイクリームと目元用美容液の違いをお分かりいただけたでしょうか。
2つに大きな違いはないので、肌のトラブルの具合や好みのテクスチャーなどに合わせて最適なタイプを選んでみてください。
どんなに優秀な成分が配合されていても、目元の肌がしっかりと保湿されていなければ、有効成分を浸透させることはできません。
アイクリームであっても、目元用美容液であっても使用前に化粧水でしっかりと保湿することを忘れないでくださいね。