私たちが生活していくうえで、もはや欠かせない存在となった100均ショップ。
最近は化粧水や美容液、アイクリームなどのスキンケアアイテムも販売されていますよね。
ここでは、100均のアイクリームに効果があるのか、安全性は問題ないかなどやメリット、デメリットを詳しく説明していきます。
100均のアイクリームは使える?保湿効果は△、エイジングケアとしてはNG
100均で売られているコスメはアイシャドウやグロス、ネイルカラーといったメイクアップアイテムが中心。
でも最近は200~300円など、価格が少し高めのスキンケアアイテムも登場していますよね。
100均で売られているアイクリームは、わずかな保湿効果があるものの、年齢が気になり始めた目元や乾燥が気になる目元にはほとんど効果がありません。
口コミサイトで紹介されている100均のアイクリームも、評価は低めとなっています。
そもそも100均でアイクリームは買える?
化粧品の取り扱いが増えている100均ショップですが、アイクリームを置いている店はあまり多くありません。
以前は販売していたものの、取り扱いがないというところも。
実際にみなさんがアイクリームを探しに100均にでかけても見つけられないかもしれません。
それだけアイクリームは品質と安全性が重視されるアイテムということなのでしょう。
検証!100均で売られている美容液はアイクリーム代わりになる?
では、口コミサイトなどで評価が高い100均の美容液をアイクリーム代わりに使用することはできるでしょうか。
口コミサイトなどで人気の美容液の成分をチェックしてみましょう。
水、エタノール、グリセリン、ローヤルゼリーエキス、グリチルリチン酸、ヒドロキシエチルセルロース、カルボマー、PEG-40水添ひまし油、フェノキシエタノール、パラべン
化粧品の成分は「多く使われている順」に表示されています。
これを見ると、水の次に多いのがエタノール。
価格の安いこの2つが占めている割合が多いと考えられます。
手に取ってみると、はじめにツンとしたアルコール臭が。
3番目に書いてあるグリセリンは、保湿効果があるもののこちらも安い原料です。
この商品に含まれる美容効果が期待できる成分はグリセリンとローヤルゼリー、グリチルリチン酸の3つのみ。
あとの原料は添加物です。
実際に手に塗ってみても、5分もたたないうちにサラサラの状態となり、美容液をつけたことを忘れるほど。
かといって化粧水のようなうるおい効果も感じられません。
水分を蒸発させてしまうエタノールが配合されているので、乾燥しやすい目元に使うアイクリームの代わりにはならないでしょう。
100均化粧品のメリット、デメリット。危険ではないものの……
100均の化粧品は上手に使えば、メイクが楽しくなりそうなものばかり。
でも、スキンケアアイテムに関しては不安を覚える人もいるでしょう。
このような100均化粧品は必ずしも危険性があるとは言えませんが、メリットとデメリットを考えて購入する必要がありそうです。
100均化粧品に危険性がない理由
100均化粧品のほとんどは原料あるいは製品そのものを海外から輸入しています。
ちょっと難しい話になりますが、日本で化粧品として販売する限り100均であっても普通のコスメショップであっても、関税法という法律に基づいて輸入する側が薬事関係法の規定にそった手続きを行っているかどうかが確認されています。
その上で税関の検査のような書類チェックや化粧品現品の確認が行われているため、危険な商品や原料が入ってくることは、原則としてありません。
100均化粧品のメリット
大手化粧品メーカーや海外の化粧品メーカーのなかには、中小の化粧品メーカーに外注して商品を作っているところもあります。
100均で200~300円で売られているコスメは、こうした中小のメーカーに直接依頼して製造しているものが多く、その分コストを抑えることができます。
高価な成分は入っていませんが、大手メーカーの化粧品と中身はそれほど変わらないというものもあるでしょう。
また、まれに100均には大手メーカーの商品入れ替えによってドラッグストアの店頭には並べられない商品が流れてくることがあります。
こうしたアイテムは間違いなく、お値打ち商品なので、是非ゲットしてください。
100均化粧品のデメリット
100均の化粧水や美容液は「水やエタノール、グリセリンなどの安い成分がほとんどで有効成分はわずか」ですが、メイク用品に関しては危険性がないとは言い切れないようです。
なぜなら、輸入化粧品のなかには「使用している原料を表示していない商品」が混ざっている可能性があるからです。
例えば、フェノキシエタノールのような表示指定成分や防腐剤、殺菌剤などでも製造国によっては明記せずに輸出することがあります。
これでは税関手続きで見逃されてしまってもしかたないでしょう。
同じように発がん性がある、または色素沈着する恐れがあるとして日本で使用が禁止されたタール系の色素などが使用されているケースもあるそうです。
キレイになるために購入した化粧品でトラブルが起きてしまっては泣くに泣けません。
トラブルを防ぐためにも100均の化粧品は避けた方がいいでしょう。
おわりに:安全性と効果を求めるなら、多少値が張るのは仕方がない
100均ではあまり売られていないアイクリーム。
美容液や化粧水などのスキンケアアイテムも安い原料がほとんどなので効果は期待できません。
アイクリームを購入するときは、ドラッグストアやコスメショップ、通販などを利用することをおすすめします。